慢性疲労症候群と睡眠障害

光療法推進委員会

慢性疲労症候群と睡眠障害

最近、慢性疲労症候群という言葉を聞くようになりました。

がんや甲状腺疾患、更年期障害などの病気はないのに、日常生活が困難になるほど強い疲労感が半年以上続く場合を、慢性疲労症候群と呼びます。

疲労感だけでなく、微熱や頭痛、関節痛、思考力の低下、睡眠障害といった症状を伴い、寝たきりになることもあるそうです。単なる過労で疲れが取れない状態とは全く異なり、うつ病などと重なっている場合もあります。

睡眠障害に陥っている働き盛りの方は、この話を聞くと、自分は慢性疲労症候群ではないかと感じる方も多いのではないでしょうか?筆者の睡眠障害の経験からも、思い当たる節がかなりあります。

患者数は、国内で1000人に2人程度に発症するという推定があります。原因となる病気や検査での異常が見当たらないだけに、なかなか病気とは認知されませんでした。専門外来が増えてきたのはここ数年のことです。

ストレスで免疫に異常

その原因は、まだ良く解明されていないものの、ストレスの影響が最も有力視されています。

人間はストレスを受けると、先ず、脳の視床下部という箇所が防御反応を起こします。ストレスが通常の範囲のものであれば、正常に反応して機能しますが、ストレスが長期にわたったり、凄く大きな場合は、脳の視床下部がつかさどる様々なホルモン分泌のバランスが崩れます。まず、免疫系の調節が上手く働かなくなり、神経系、内分泌系へもその悪影響が及びます。その結果、異常な疲労感が生じるとみられています。

最近の研究で、患者の血液中では、神経伝達物質の合成に必要な「アセチルカルニチン」という物質が少なく、特に脳内の自律神経系をつかさどる部位で減っていることがわかり、異常な疲労感をある程度説明できるようになったそうです。

ただ、ストレスの原因としては、過労や対人関係など身体的、精神的な要因だけでなく、化学物質や紫外線まで、生活環境のあらゆるストレスが発病の引き金になりうるので、かなりやっかいな病気と言えます。

治療方法はまだ確立していませんが、基本的には生活習慣を改めることが第一で、ストレスやストレスを引き起こす環境から身を守ることがもっとも重要となります。

大阪市立大では、生体防御機能を回復させる漢方薬「補中益気湯」(ほちゅうえっきとう)とビタミンB12、ビタミンCの服用を勧めています。また、うつ病などと重なっている
場合もあるので、抗うつ剤やカウンセリングも交えて治療を行う場合もあります。

睡眠障害で悩んでおられる方は、一度、自分の置かれている環境を見直してみる必要があるかもしれません。

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