睡眠障害対策の広がり

光療法推進委員会

睡眠障害対策の広がり

睡眠障害は、人間の生命活動の根幹に関わるため、他の疾患との関連が明確に指摘されるようになり、その対策にも広がりを見るようになりました。

2007年11月の日本睡眠学会と日本時間生物学会の合同学会では、睡眠障害や不眠に対して、幅広い議論が展開されていました。「24時間社会のライフスタイル、健康」というシンポジウム4では、睡眠障害が、それまで別々に議論されてきた生活習慣病や自殺との関連に踏み込んだ議論をしていたのには強い印象を受けました。

厚生労働省が推進している 「健康日本21」では、心の健康づくりと睡眠に重点が置かれ、睡眠が精神疾患や様々な生活習慣病、産業事故と密接な関係があることを認め、これらを予防することを推進しています。

また、2006年に成立した「自殺対策基本法」では、うつ病と睡眠障害との関連において、不眠はうつ病のリスクファクターであるとの認識を示し、不眠を改善することを重要視しています。

このように、睡眠障害・不眠と様々な生活習慣病・産業事故・自殺との関連が明確に指摘されるようになり、睡眠を改善することにより様々な生活習慣病の改善や事故防止につながるとの考え方が示され始めました。

これらを明確に表現したのが下図で、生活習慣病の原因となる要因として「睡眠」が定義され、その睡眠と「産業事故」、「心の疾病、うつ病」とが明確に関連づけられています。これまでバラバラに議論されてきたものが一つの図に表現され、その関連性が明確に示された画期的なものです。

睡眠障害の広がり10
出展: 兼板佳孝博士(日本大学医学部社会医学講座)

そうなると、光療法は非薬物療法の中で、睡眠障害・不眠に対して有効な手段ですので、間接的に影響を及ぼす範囲は広いと理解するのが自然です。もともと、生体リズムという身体全体に関わる機能を調整する働きがある治療法ですから、光療法を推進すれば、もっと日本を元気でできる可能性があるように思います。

それではまず、上記の図の根拠となるデータを睡眠障害と生活習慣病との相関として見て行きましょう。

詳細情報: 睡眠障害と生活習慣病との相関

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