夜勤と光療法
夜勤・シフトワークにも、光療法は適用されています。夜勤やシフトワークは、人間の生体リズムにとって過酷な仕事環境です。加えて、現代は24時間社会となり、夜勤が珍しく職種ではなくなってきています。夜勤に対して、正しい理解、環境整備、交代システムの構築が重要となっています。
情報元 | 当委員会のコメント |
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Nursing BUSINESS 2007 Vol.1 no.3 「医療現場でいきいきとはたらくために」 大川 匡子教授 滋賀医科大学睡眠学講座 |
夜勤(交代制勤務者)の睡眠障害は、本来の生体リズムに逆らった睡眠・覚醒リズムにから発生しています。たとえば、生体リズムでは夜間は休息状態にあるハズなので、体温や脳温度は低くなります。このような状態の時に仕事をすると注意力や集中力が低下して、ミスや事故が起こりやすくなるわけです。 このような状態を回避する方法として、夜勤中に高照度光を浴びることが薦められています。そうすると、概日リズムをずらすことができるので、夜間の体温が上昇して仕事がやりやすいほうこうとなり、逆に昼間の体温が下降して、休息を取るのに適した状態が得やすくなります。 夜勤の交代の方向としては、本来人の体内時計が25時間であることから、1日が長くなる方向へのローテーションする、つまり、日勤 → 準夜勤 → 深夜勤の順にすると負担が少なくて済みます。
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フィリップスによる夜勤と光療法の調査
夜勤中にブライトライトによる光療法を行うと効果的かどうかを調査
研究者: | H.J.C.Hinnen、A.M.C.Schoutens アプリケーション・テスト・センター、フィリップス DAP BV Drachten、オランダ、1999年MediluX B.V.、Helvoirt、オランダ、1999年 |
目的 | 夜勤看護婦の働く効率、睡眠、睡眠不足で起こる目まい、苛立ちにおいて、 光療法が与える影響を分析。 |
内容と方法 | オランダにあるGOZIL, LUMC, Amarant, 及びSIZAという4つの病院から57人の 健康な夜勤看護婦が調査対象とされた。 |
実験期間 | 1999年4月から12月 |
実験内容 | 被験者は10,000ルクスで最低30分夜勤中に高照度照射光を浴びた。 高照度照射光を浴びる前後に、調査用のアンケートを記入。 |
結果 | 調査対象の特性
夜勤看護婦の68.5%が光療法に満足。
夜勤看護婦の58.9%がこれからも光療法を実施したい、17.9%が効果的か分からない、 |
結論 |
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