睡眠不足は健康障害を引き起こす
Yahoo!ヘルスケアのニュースに、「睡眠不足は健康障害を引き起こす」(2006年9月19日)という重要な内容の記事が掲載されています。
いくつかの研究結果が掲載されていますが、要約すると下記の通りです。
- 不眠症や睡眠障害と高血圧症、心不全、不安障害、うつ病との関連性が認められた。これまで不眠症は単独の疾患とみなされていたが、不眠症患者で他の疾患を有していなかったのはわすか4%であった。
- 夜間の頻回の呼吸停止、息苦しさ、呼吸減少などの睡眠関連の呼吸障害をもつ患者では、うつ病の罹患率が2~2.6倍高く、重症度が高まるにつれ罹患率も高まる。
- 花粉症などで引き起こされるアレルギー性鼻炎患者は、アレルギーのない人に比べ、睡眠困難や睡眠障害になる傾向が高い。
- 睡眠の改善により糖尿病や高血圧症などの改善が期待できる。患者には睡眠の質と量の維持を指導し、睡眠は生命維持の徴候を示すものであることを認識させることが重要である。
これらの結果から、睡眠の質と心身の健康との間に強い関連性があることが明白です。
睡眠障害や不眠は、単なる病気ではないのです。
生命維持機構と深く関わっているという認識が重要で、不調を感じている時点で、早期の対応が必要な状態だと認識すべきものです。それも、薬に頼るような解決策ではなく、生活習慣や価値観に関わる根本的な改善が必要となる場合がほとんどです。