日光の入らない部屋に住んでいる方
日光の入らない部屋に住んでいる方にも、冬季うつ病と同様の症状が出る場合を多く見かけます。
アパートや一人暮らし用のマンションでは、太陽光がほとんど入らない部屋が多くあります。特に、立て込んだ住宅地では、建物と建物の間が狭かったり、元々北向きの部屋だったりすると、日光が入りません。
また、女性の一人暮らしの方の場合は、防犯のためにカーテンを閉め切ったままにしている方もおられ、部屋の中がほとんど蛍光灯だけの明るさになってしまって、まったく脳にとっての明るさが足りない場合があります。
このような状態で、部屋に長くいる方の場合は、冬季うつ病と同様の症状が現れる場合が多く見られます。部屋で仕事をしていたり、外に出るのが億劫な癖がついていると、多くの場合体調が悪くなるので、できるだけ外に出ることを意識する必要があります。
できるだけ外出する習慣を
意識的に、朝、昼の2回散歩するとか買い物に行くとかして、特に、明るい日の当たる道を選んで外出するだけでかなり効果があります。
特に女性の方は、日に当たると紫外線が気になるようで、日光を避ける傾向がありますが、直接、日光に当たる必要はなく、視界全体を明るくすれば良いのです。身体は陰のところにいて、日の当たっている明るい場所を見ているだけでも良いのです。要は、目に入る照度の強さと量が十分であれば良いわけで、肌に当てる必要はありません。
それでもなかなか十分な明るさを得られない方の場合や、朝起きれなくてどうにもならない方の場合には、光療法器具を使って積極的に光を取り入れることが必要になるでしょう。目覚まし時計の嫌な音の代わりに光で起きる方法もありますし、また、部屋で食事や仕事をしながら光を浴びられるので、無理なく光を脳に送り込むことが出来ます。