睡眠のメカニズム

光療法推進委員会

睡眠のメカニズム

われわれは、生命を維持していくために必ず睡眠をとります。睡眠をとらないでいると、生命の維持に危機的状況をもたらすことが様々な研究から明らかになってきています。当初は、睡眠は心身の疲労により起きていることができなくなるために起こるという捉え方がされていました。しかし、最近の研究によると、脳が積極的に生命維持を行うために、能動的に睡眠を起こしていることがわかってきました。

この脳の引き起こしている睡眠のメカニズムを具体的に見ていきましょう。睡眠のメカニズムを理解することにより、あなたの睡眠の問題点に一歩近づくことができます。自分の不眠の原因や解決法のヒントを得られるかもしれません。また、睡眠をより良くイメージできれば、自分の努力の方向も定まりやすくなります。

但し、自分ですべてを判断しないようにしてください。ある程度の概要知識を得ることは非常に重要ですが、それは医師に納得がいくまで質問できるための基礎知識とお考えください。そうすれば、病院にかかったとき、医師とのコミュニケーションをうまくとることができ、的確な処方をえられることができる助けとなります。

眠らなければいけない理由

睡眠は身体の休息はもちろん、脳が休息するための大切な時間です。身体の疲れは横になって身体を休めるだけでもある程度回復できますが、意識や知能、記憶など知的活動を行う大脳は起きている限り休息することは不可能です。睡眠は脳を深く眠らせて、精神的な疲労を回復する大切な営みなのです。

また、脳が深い眠りに入ると成長ホルモンが分泌されることもわかっています。この成長ホルモンは細胞の新陳代謝を促して、皮膚や筋肉、骨などを成長させたり、日中の活動で傷ついた筋肉や内臓などを効率よく修復する働きがあります。

さらに、免疫力の増強やエネルギーの保存など、私たちの身体は睡眠を利用してさまざまなことを効率よく行い日中の活動に備えています。

このように、睡眠は脳を休ませ、身体を修復し、日中の活動に備える働きがあり、そのために私たちは眠る必要があるのです。

レム睡眠とノンレム睡眠

私達の睡眠には、浅い眠りのレム睡眠と、深い眠りのノンレム睡眠があります。眠りにつくと、まずノンレム睡眠があらわれ、次に浅い眠りのレム睡眠へと移行します。私たちの眠りはこれら性質の異なる2種類の睡眠で構成されており、約90分周期で一晩に4~5回、一定のリズムで繰り返されています。

ノンレム睡眠: 脳の眠り

脳が眠っている状態と考えられています。眠りの深さによって4段階に分けられます。
浅い眠りから深い眠りへと進み、深さのピークを過ぎると今度は逆に深い眠りから浅い眠りとなり、そのあとレム睡眠へと移行します。居眠りはほとんどがノンレム睡眠で、空いた時間にほんの少し居眠りするだけでも脳の休息になります。

特徴

  • 入眠直後にあらわれる
  • 夢はほとんどみない
  • 身体を支える筋肉は働いている
  • 眠りが深くなるにしたがって、呼吸回数・脈拍が少なくなる

レム睡眠: 身体の眠り

身体は深く眠っているのに、脳が起きているような状態の浅い眠りです。目覚めの準備状態でもあり、この時に目覚めると気分がすっきりします。

特徴

  • 眼球がきょろきょろ動く
  • 身体の力が完全に抜けている
  • 呼吸や脈拍が不規則
  • 夢をみる

夢を見る理由

夢を見る理由は、医学的にこれだと定義できるまでには至っておりませんが、現実に達成できなかった衝動などを夢という疑似的な行為で満足させたり、性欲や破壊欲などの本能欲動が開放されるという仮説があります。

夢はレム睡眠中にみられ、一晩に4~5回レム睡眠の回数だけ夢をみるとされています。視覚的なものだけではなく、聴覚、触覚、嗅覚、味覚といった五感に対応した夢をみることがあります。夢の内容は現実の世界では実現不可能なことや、本人の願望に近い内容であることも少なくないようです。

悪夢は過度のストレス状態のときにみる傾向が強いようです。パーキンソン病や高血圧、うつ病の治療に用いられる薬剤や睡眠薬が原因となったり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)でも悪夢が頻回にみられます。一般に成人の約半数が時々悪夢をみるといわれていますが、頻回にみられて続くような場合には医師の診断が必要となります。

生体リズム

通常、私たちの身体は日中に活動し、夜間には睡眠をとるようにプログラムされています。この睡眠時間帯を決定しているのが、“体内時計”と言われる特別な時計=“生体時計”です。

しかし、現代のビジネスマンには、夜間に活動する人、昼夜不規則に活動する人など労働時間が変則的な人が増えています。親の生活パターンが夜型となるにつれ、子供の生活習慣もも夜型に移行して慢性的睡眠不足を引き起こしています。また、学生では受験勉強のために夜遅くまで頑張ったり、深夜までテレビを見たりして、極端に夜型の生活を続けている人も少なくありません。

このため、生体時計が正常に働かなかったり、たとえ正常に働いたとしても、それが自分の眠りたい時間と合わなかったりして、不都合な時間帯に眠気がおそってくるようになります。このように、生体リズムが狂うことによって起きる睡眠障害が、概日(がいじつ)リズム睡眠障害といわれます。

睡眠ホルモン

ノンレム睡眠の必要なもう一つの理由として、成長ホルモンの分泌があげられます。脳が深い眠りに入ると成長ホルモンが分泌され、人間の健康な身体の維持に重要な役割を果たしています。

成長ホルモンは細胞の新陳代謝を促して、皮膚や筋肉、骨などを成長させ、日中の活動で傷ついた筋肉や内臓などを効率よく修復する働きがあります。つまり、深い睡眠がなければ、人間の身体と脳の再生機能がうまく働かないのです。私たちは、心と身体の健康を保つためにも眠る必要があるのです。

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